【移籍決定】山田晃士は2023年12月29日にFC大阪への完全移籍が発表されました。山田晃士の新天地での活躍を引き続き応援しましょう!
この記事では2021年よりザスパクサツ群馬に在籍する山田晃士について、プレーの特徴、過去の経歴、注目ポイントなどについて紹介します。
この記事を読むことで、試合中に山田晃士のどういうプレーに注目すると、より観戦を楽しむことができるかを理解できます。また、山田晃士が過去にどこのチームで、どんな選手たちと共にプレーをして、どんな活躍をしてきたかを理解することで、より選手に感情移入しながら応援を楽しめるようになります。
山田晃士はどんな選手か?
山田晃士は2021年からザスパクサツ群馬に加入したGKの選手です。的確なコーチング、セービングなど基礎技術の高さに加え、精度の高いパントキックでビルドアップにも貢献できるGKです。2022年は4試合出場0得点の実績を残しているほか、高いリーダーシップでチームを裏方から支えました。未来の守護神として、さらなる活躍が期待される選手です。
山田晃士の経歴
山田晃士は、東京都大田区出身です。2歳時には神奈川県横須賀市に引越し、4歳時には同県の足柄下郡湯河原町に引越して幼少期を過ごしました。山田晃士は小学校1年次から地元の東台FCでサッカーを始めます。両親からの勧めで健康のために始めたのがきっかけですが徐々にサッカーを好きになっていき、小学校3年次からGKとしてプレーするようになりました。中学時代はセレクションに合格してアルスクラロ沼津U-15に入団します。静岡県のチームでしたが、神奈川県の湯河原町から通ってプレーを続けました。
高校時代は、浦和レッズユースへと加入します。地方から浦和へ加入するにあたり、高校受験のために中学3年の1月には浦和の寮に引っ越し、それに合わせて中学校も転校したそうです。山田晃士が浦和レッズユースに加入した2014年当時、ユースチームを率いていたのは大槻毅監督で、後にザスパクサツ群馬でも師事することになります。チームメートには、1学年上に松尾佑介、邦本宜裕、新井瑞希、中塩大貴、同学年に伊藤敦樹、川上エドオジョン智慧、1学年下に橋岡大樹、荻原拓也、長倉幹樹、2学年下に石井僚などが在籍していました。このうち中塩大貴、川上エドオジョン、長倉幹樹、石井僚とは後にザスパクサツ群馬でもチームメートになります。
山田晃士は2年次の2015年頃からスタメンで出場するようになり、チームとしても2015年にJユースカップ優勝を達成しています。また、2015年、2016年と2年連続で2種登録選手として浦和レッズトップチームにも登録されています。しかし、高校卒業時にトップチームへの昇格は叶いませんでした。
高校卒業後、山田晃士は早稲田大学へと進学します。早稲田大学ア式蹴球部を選択した理由として、試合出場機会の確保と、より高いレベルでサッカーに集中できる環境を挙げています。そのために高校時代から、様々な大学チームにどんなGK選手がいるかリサーチをしていたといいます。早稲田大学ア式蹴球部のチームメートでは3学年上に武颯、2学年上に相馬勇紀、同学年には阿部隼人、1学年下に田部井悠、田中雄大などが在籍していました。このうち武颯、阿部隼人、田部井悠とは後にザスパクサツ群馬でもチームメートとなります。
大学入学当初の山田晃士は、浦和レッズユースで育んだ自身の論理的なサッカー観に拘り過ぎていたこともあり、早稲田大学ア式蹴球部の環境への適応にストレスを感じることが多かったといいます。1年次から3年次までは試合出場の機会を得ることができず、非常に厳しい時間を過ごしました。しかし大学2年次から早稲田大学ア式蹴球部の監督に就任した外池大亮監督の指導を受けながら成長を重ね、迎えた4年次、副将に就任した山田晃士はスタメンGKの座を勝ち取り、関東大学リーグ戦1部全22試合に出場しGKとしてはリーグ2位の21失点の活躍でチームを牽引しました。
2021年、山田晃士のザスパクサツ群馬への加入が発表され、念願のプロサッカー選手への夢を実現させます。早稲田大学でチームメートだった阿部隼人も同期入団でザスパクサツ群馬に加入しています。加入初年度はリーグ戦出場の機会を得ることは出来ませんでしたが、試合前にピッチに向かうイレブンを熱く鼓舞するなど裏方でチームのJ2残留を支えました。この魂の鼓舞は、SNS上では当時浦和レッズの槙野智章に反応されるなど大きな注目を集めました。
2022年、大槻毅がザスパクサツ群馬の監督に就任し、浦和レッズユース時代以来6年振りに恩師との再開を果たします。またGK櫛引政敏がザスパクサツ群馬に加入し、山田晃士にとってGKのポジション争いは難しいものとなりました。しかしリーグ戦も後半に差し掛かった9月10日、ついに出番が回ってきます。トップチームメンバー複数名の選手に新型コロナウイルス陽性判定が出てしまったことから、9月10日の東京ヴェルディ戦にベンチ入りできるGK選手が山田晃士1人のみとなる緊急事態の中、待望のリーグ戦初出場を果たします。非常に難しい状況でのプロデビュー戦でしたが、終始落ち着いたプレーをみせ、1-1のドローという結果で前節まで3連敗を喫していたチームに勝ち点1をもたらし連敗をストップさせました。山田晃士はこのまま4試合連続でスタメン出場を果たしますが、続く琉球戦を0-0ドロー、秋田戦を1-0勝利で終え、2試合連続のクリーンシートを達成し、ザスパクサツ群馬は約4ヶ月振りの勝ち点3を手にしています。リーグ中盤戦になかなか勝ち星を上げることが出来ずに苦戦していたチームを上昇気流に乗せる役回りを緊急登板でしっかりと果たし、J2残留争いに貢献しました。
山田晃士のプレースタイルと強み
山田晃士のプレースタイルは、基礎技術の高さに裏打ちされた堅実なセービングが持ち味です。キャッチング、パンチング、ステッピングなど基礎技術の高さは、早稲田大学ア式蹴球部時代からGKチームメートの中で1番上手いと賞賛されていました。
また、的確なコーチングによる守備陣の構築と引き締めも、山田晃士の得意とするところです。
さらにパントキックの精度が高く、ビルドアップの面でもチームに貢献することができ、ザスパクサツ群馬のサッカースタイルとの愛称の良さを見せています。
山田晃士の注目ポイント
山田晃士の注目ポイントは、若手とは思えぬ圧倒的なリーダーシップとメンタリティ、チームへの献身性です。それを象徴するのが、ザスパクサツ群馬サポーターにとっては名物ともなっている山田晃士の「魂の鼓舞」です。百聞は一見にしかずで、動画をご覧頂ければ、その熱さと責任感の強さが伝わってくると思います。スタジアムで観戦する際も、山田晃士がベンチ入りしている試合では彼の立ち振る舞いに注目してみるのも面白いかもしれません。
山田晃士は「圧倒的な日常」「最高の一日」という言葉をたびたび口にしますが、常日頃から自分の今の立場でやるべき事は何なのか、どうすればチームに貢献できるのかを徹底的に追求して考え、毎日実行し続けることに、プロサッカー選手としての拘りを持っているのだと思われます。
チームの精神的支柱として圧倒的な存在感を放つ山田晃士の、さらなる成長と活躍を信じて、応援していきましょう!