この記事では2023年よりザスパクサツ群馬に在籍する中塩大貴について、プレーの特徴、過去の経歴、注目ポイントなどについて紹介します。
この記事を読むことで、試合中に中塩大貴のどういうプレーに注目すると、より観戦を楽しむことができるかを理解できます。また、中塩大貴が過去にどこのチームで、どんな選手たちと共にプレーをして、どんな活躍をしてきたかを理解することで、より選手に感情移入しながら応援を楽しめるようになります。
中塩大貴はどんな選手か?
中塩大貴は2023年からザスパクサツ群馬に加入したDFの選手です。後方からビルドアップに貢献できる正確なフィード、CBとSB両方をこなせるユーティリティ性などに強みを持つ選手で主にCBとしてプレーします。加入初年度となる2023年シーズンは開幕から左SBのスタメンで活躍を続ける、貴重な左利きのDF選手です。
中塩大貴の経歴
中塩大貴は埼玉県飯能市出身です。7歳からサッカーを始めました。小学校時代は加治サッカースポーツ少年団で約3年間、その後に江南南SSで約3年間プレーしました。江南南SSのチームメートでは、同学年に茂木力也、1学年後輩に加藤陸次樹、黒川淳史などが在籍していました。茂木力也とは後に浦和レッズユースでもチームメートとなります。
中学時代、中塩大貴は浦和レッズジュニアユースに加入します。池田伸康監督の指導の元、川上開斗、東伸幸、堀内千寛などのチームメートと共にプレーしました。
高校時代、中塩大貴は浦和レッズユースへ加入します。ジュニアユースに引き続き浦和レッズのアカデミーでプレーすることになりますが、この時に浦和レッズユースチームを指導していたのが大槻毅監督です。チームメートには、2年上に関根貴大、進昂平、広瀬陸斗、1年上に茂木力也、同学年に松尾祐介、邦本宣裕、新井瑞希、1年下に伊藤敦樹、川上エドオジョン智慧、山田晃士、2年下に橋岡大樹、荻原拓也、長倉幹樹、などが在籍していました。川上エドオジョン智慧、山田晃士、長倉幹樹とは、後にザスパクサツ群馬でもチームメートとなります。高校時代の中塩大貴は、主にMFのポジションでプレーしていました。特に高校3年次の2015年は主力メンバーとして、Jユースカップ優勝に貢献する活躍を見せています。
高校卒業後の2016年、中塩大貴は立正大学に進学します。立正大学のチームメートでは、1年上に岡村大八、鈴木順也、同学年に人見拓哉、藤森亮志、1年下に平松昇、2年下に神戸康輔などが在籍していました。中塩大貴は当時、関東1部リーグ所属の大学を進学先として模索していたようですが希望が叶わず、東京都1部リーグ所属の立正大学サッカー部へ入部することになりました。しかし中塩大貴の入学後、立正大学サッカー部の快進撃が始まります。中塩大貴が1年次の2016年に都1部リーグを2位で終え、関東2部リーグへの昇格を果たすと、3年次の2018年には関東2部リーグ2位の成績で、念願の関東1部リーグへの昇格を達成します。そして大学4年次、中塩大貴は主将に就任し、創部初の関東1部リーグを戦う立正大学を3位に導き、初のインカレ出場権を獲得する活躍でチームを支えました。
大学卒業後の2020年、中塩大貴はJ2ヴァンフォーレ甲府に加入します。当時のヴァンフォーレ甲府は伊藤彰監督が指揮を執り、チームメートには山本英臣、小柳達司、武田将平、泉澤仁、ドゥドゥ、松田力、ハーフナーマイク、金園英学などが在籍していました。中塩大貴はプロ1年目からスタメン争いに絡み、2020年シーズンは22試合出場0得点の成績を残しました。
2021年、中塩大貴はJ1横浜FCへ移籍します。プロ2年目にして早くもJ1カテゴリでプレーするチャンスを得ます。この年の横浜FCは下平隆宏監督が指揮を執り、チームメートには、三浦知良、中村俊輔、伊野波雅彦、高橋秀人、伊藤翔、渡邉千真、瀬古樹、南雄太、六反勇治、カルフィンヨンアピンなどが在籍していました。しかし、中塩大貴はスタメンの座を確保できず5試合出場0得点の成績に終わります。またチームも調子が上向かず、J2降格が確定してしまいます。
2022年、中塩大貴はJ2を戦う横浜FCで引き続きプレーします。チームメートには新戦力として小川航基、スベンドブローダーセン、カブリエウ、長谷川竜也、サウロミネイロなどが加入しました。中塩大貴は開幕からCBのスタメンを獲得します。5月の第14節までに10試合出場0得点の成績を残しますが、その後は出場機会を失ってしまいます。
2022年8月、中塩大貴は出場機会を求めてJ3ギラヴァンツ北九州へ期限付き移籍で加入します。ギラヴァンツ北九州は天野賢一監督が指揮を執り、チームメートには藤谷壮、前川大河、佐藤亮、永田拓也、高澤優也、河野貴志などが在籍していました。佐藤亮とは後にザスパクサツ群馬でもチームメートになります。中塩大貴はシーズン後半戦を戦う北九州でCBのスタメンの座を掴み、8試合出場0得点の成績を残しました。
そして2023年、中塩大貴はザスパクサツ群馬へ完全移籍で加入します。浦和レッズユース時代の恩師である大槻毅監督の元で再びプレーすることになりました。
中塩大貴のプレースタイルと強み
中塩大貴のプレースタイルは、正確なフィードでビルドアップに貢献できる左利きのDFです。特に中距離から長距離のパス精度に強みを持っており、貴重な左利きの選手でもあるため、ディフェンスラインから攻撃の組み立てに違いをもたらすことが可能です。高校年代にMFでもプレーしていたため足元の技術は高く、本人もビルドアップを自身のプレーの強みと話しています。
また、守備的なポジションを複数こなすユーティリティ性も、中塩大貴の特徴です。本職はCBですが、高校年代の浦和レッズユースではMFでプレーしていた経験を有します。2023年シーズンのザスパクサツ群馬においては、大槻毅監督の可変システムに適応し、守備時には4バックの左SB、攻撃時には3バックのCBとしてプレーしています。
中塩大貴の注目ポイント
中塩大貴の注目ポイントは、浦和レッズユース時代に大槻毅監督の指導を受けて育った大槻チルドレンとしてのバックボーンです。大槻毅は2013年から2018年までの約5年間、浦和レッズユースの監督を務め、多くのプロサッカー選手を輩出してきました。その指導を受けた中塩大貴は「大槻さんがいたから今の自分がある」と、絶対的な信頼関係を口にします。2023年からザスパクサツ群馬に加入し、大槻毅監督の下で再びプレーする機会を得た中塩大貴は、自身をプロに育ててくれた恩師への恩返しを果たすことがてきるのか。今後の中塩大貴の活躍を期待して応援していきましょう!