MF 山中 惇希とは?【ザスパクサツ群馬 選手紹介】

選手紹介

この記事では2020年よりザスパクサツ群馬に在籍する山中惇希について、プレーの特徴、過去の経歴、注目ポイントなどについて紹介します。

この記事を読むことで、試合中に山中惇希のどういうプレーに注目すると、より観戦を楽しむことができるかを理解できます。また、山中惇希が過去にどこのチームで、どんな選手たちと共にプレーをして、どんな活躍をしてきたかを理解することで、より選手に感情移入しながら応援を楽しめるようになります。

山中惇希はどんな選手か?

山中惇希は2020年からザスパクサツ群馬に加入したMFの選手です。サイドでのドリブル突破と、左足から放たれる精度の高いクロスボールやミドルシュートに強みがある左利きの選手です。

加入1~2年目は出場機会を得られず苦戦しましたが、3年目となる2022年は29試合出場0得点とチームのJ2残留に貢献しています。

山中惇希の経歴

山中惇希は埼玉県北本市出身で、江南南サッカー少年団にてサッカーを始めました。その後グランデFCへの加入を経て、2017年から浦和レッズユースへと加入します。

浦和レッズユースには2017年~2019年までの高校時代3年間在籍することになります。2017年~2018年4月までの期間は大槻毅が浦和レッズの育成ダイレクター兼ユース監督を務めていた時期と重なり、後にザスパクサツ群馬で再会することとなります。また当時の浦和レッズユースのチームメートには1学年下に鈴木 彩艶などが在籍していました。

高校卒業後の2020年より山中惇希はザスパクサツ群馬へと加入します。当時J3から昇格して3年ぶりのJ2を戦うザスパクサツ群馬は17名の新加入選手を獲得して新シーズンをスタートしますが、プロ1年目の山中惇希は出場機会を得ることができません。2020年は出場0試合、2021年も出場機会が無いまま8月にはJ3のAC長野パルセイロへの期限付き移籍が発表されます。心機一転の活躍を期して臨んだJ3の舞台でしたが、長野加入直後に骨折の怪我を負った影響もあり、2021年は途中出場1試合のみの、悔しい実績に終わってしまいます。

2022年には大槻毅が新監督に就任したザスパクサツ群馬へと復帰します。「長野に行って成長した姿をみんなの前で披露できることをワクワクしています」とコメントを発表。3月の第4節東京V戦に途中交代出場でJ2リーグ戦デビューを飾ると、第5節千葉戦には自身初のスタメン出場を果たします。そこから6月中旬の第22節までの18試合中16試合に左SBでスタメン出場し、主力メンバーとしてチームに貢献します。夏以降のシーズン後半戦は控えに回る試合が増えますが、後半から途中出場で投入される切り札的な存在として、大槻毅監督に重用されます。結果的に2022年は29試合出場0得点の実績を残し、自身にとっては飛躍のシーズンとなりました。

山中惇希のプレースタイルと強み

山中惇希のプレースタイルの特徴として、得意のドリブル突破による縦への強力な推進力が上げられます。ザスパクサツ群馬では左SBで出場することが多い山中惇希ですが、もともとは足元のテクニックを武器とする技巧派のMF選手です。そのためSBのポジションからオーバーラップしての攻撃参加時には、非常に高い攻撃性能を発揮できます。決して足の早さで勝負するタイプの選手ではありませんが、大胆な仕掛けのアイディアと、人が密集した狭いスペースでもすり抜けることができるドリブル技術で、単騎突破できる貴重な戦力です。左足のキック精度も高いため、ドリブル突破後のクロスボールでもチャンスを演出できます。

また、幅広いポジション適正も山中惇希の強みです。ザスパクサツ群馬では左SBのポジションで経験を積んでいますが、本職の攻撃的MFでの起用にも今後は期待が掛かります。さらに2022シーズンには途中出場でFWで起用される試合もありました。残念ながらこの起用法は大槻監督の中ではあくまでオプションの1つであり、多くの試合で試されたわけではありませんが、何としても得点が欲しい時間帯に個の突破力で打開できる山中惇希が最前線のポジションに投入された時の迫力ある攻撃は、これまでのザスパクサツ群馬とはまた違うスタイルの可能性を感じさせました。サポーターからも「FW山中惇希」を推す声は少なくないようです。

山中惇希の注目ポイント

山中惇希は浦和レッズユース時代に大槻毅監督の元で1年3ヶ月プレーしていた経験があるため、2022年シーズンから復帰したザスパクサツ群馬でも大槻毅監督のスタイルにスムーズに適応しています。本来のポジションではない左SBにコンバートして起用されているところからも、大槻監督が山中惇希の選手特性をよく把握している様子が伺えます。

また、高校3年生時は浦和レッズユースで背番号10を背負ってスタメンでプレーしていたことからも、この年代の中心選手だったことが窺えます。浦和ユースで磨いた才能が、かつての恩師の元で本格的に覚醒の時を迎えるのか。今後の山中惇希の活躍に、さらに期待して応援していきたいですね。

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