【移籍決定】武颯は2023年12月31日にFC大阪への完全移籍が発表されました。武颯の新天地での活躍を引き続き応援しましょう!
この記事では2023年よりザスパクサツ群馬に在籍する武颯について、プレーの特徴、過去の経歴、注目ポイントなどについて紹介します。
この記事を読むことで、試合中に武颯のどういうプレーに注目すると、より観戦を楽しむことができるかを理解できます。また、武颯が過去にどこのチームで、どんな選手たちと共にプレーをして、どんな活躍をしてきたかを理解することで、より選手に感情移入しながら応援を楽しめるようになります。
武颯はどんな選手か?
武颯は2023年からザスパクサツ群馬に加入したFWの選手です。フィジカルの強さを生かしたコンタクトプレー、機動力とドリブル、決定力と多彩な得点パターンに強みを持つ選手で主にCFとしてプレーします。加入初年度となる2023年シーズンから、FWの主軸選手として活躍するストライカーです。
武颯の経歴
武颯は神奈川県横浜市の出身です。サッカーを始めたのは幼稚園のクラブ活動からで、当時から誰よりも遠くまでボールを飛ばせるパワフルなキック力が売りの選手だったそうです。
小学校時代は地元の六浦毎日SCでプレーしました。小学校2年次には横浜F・マリノスプライマリー追浜への入団セレクションを受け、数千人の中から合格者5名という狭き門をくぐり抜けての入団を果たします。そして武颯は、横浜F・マリノスプライマリー追浜では常に上の学年のチームでプレーする程、その実力を評価されてきました。小学6年次には全日本少年サッカー大会で全国3位に入りました。
中学時代、武颯は横浜F・マリノスJrユース追浜でプレーします。中学3年次の日本クラブユース選手権(U15)では得点王を獲得するなど活躍しました。
高校時代、武颯は横浜F.マリノスユースでプレーします。小・中学時代と同様に、愛着のあるF・マリノスのアカデミーチームでのプレーを選択しました。この時のチームメートには2年上に鈴木雄斗、熊谷アンドリュー、1年上に喜田拓也、同期に汰木康也、新里涼、1年下に田口潤人、2年下に遠藤渓太が在籍していました。武颯は高校3年次には日本クラブユース選手権(U18)で優勝を果たしますが、高校卒業後のトップチーム昇格は叶わず、大学への進学を選択します。
高校卒業後、武颯は早稲田大学へと進学します。当時の早稲田大学ア式蹴球部は古賀聡監督が指揮を取り、チームメートでは同期に秋山陽介、熊本雄太、1年下に相馬勇紀、小島亨介、3年下に山田晃士、阿部隼人が在籍していました。山田晃士とは後にザスパクサツ群馬でもチームメートとなります。武颯は1年次に左足内側靭帯断裂の大怪我を負うと、2年下次には半月板損傷を繰り返すなど度重なる怪我に泣かされ、1年次から3年次までほとんど試合に出場することが出来ず3年間でゴール0と苦戦しました。ア式蹴球部も関東大学リーグ2部に降格させられる屈辱を味わいますが、4年次に武颯は脅威の復活を遂げます。18試合出場15得点の活躍で関東大学リーグ2部の得点王を獲得する大活躍をみせ、チームも2部優勝を果たすなど、武颯は文字通り、1部昇格の原動力としてチームを引っ張りました。
大学卒業後の2018年、武颯はJ3の福島ユナイテッドFCに加入します。当時の福島ユナイテッドFCは田坂和昭監督が指揮を取り、チームメートには茂木 弘人、ニウド、池田昌生などが在籍していました。武颯は開幕時はスタメンではありませんでしたが徐々に出場時間を伸ばし、29試合出場8得点の成績を残します。
2019年シーズンも武颯は福島ユナイテッドFCでプレーします。このシーズンはスタメンの座を確保し、32試合出場15得点の活躍でJ3得点ランキング4位に入るなど活躍しました。福島ユナイテッドFC内では2年連続でチーム内得点王をマークしており、エースストライカーとして活躍し続けました。
2020年、武颯はJ3カターレ富山へ移籍加入します。安達亮監督が指揮を取り、チームメートには平松宗、稲葉修土、宮城天、花井聖などが在籍していました。平松宗とは、後にザスパクサツ群馬でもチームメートとなります。武颯は途中出場での起用が多かったものの、30試合出場10得点の実績を残し、富山でもチーム内得点王となる活躍でチームに貢献しました。
2021年、武颯はJ2ブラウブリッツ秋田に移籍加入します。前年にJ3優勝しチーム史上初のJ2参入となったチームに加入し、武颯自身もキャリア初のJ2カテゴリでの戦いに挑むことになります。当時の秋田は、前年からの継続路線で吉田謙監督が指揮を取り、チームメートには、田中雄大、鈴木準弥、輪笠 祐士、茂平、沖野将基、稲葉修土、飯尾竜太朗、中村亮太などが在籍していました。武颯はスタメンの座を完全に確保できませんでしたが、少ないチャンスを確実にモノにしていき、33試合出場7得点の実績を残します。自身初のJ2カテゴリでのシーズンもチーム内得点王をマークし、ブラウブリッツ秋田のJ2残留に貢献しました。
2022年、武颯は引き続きブラウブリッツ秋田でプレーします。チームメートには新たに小柳達司、池田樹雷人、青木翔大が加入しました。チームは大量の負傷者が出るなど苦しいシーズンでしたが、最終的には12位で2年連続でのJ2残留を果たします。武颯は主にスーパーサブ的な起用に応える形で活躍し、39試合出場4得点の実績を残しました。
そして2023年、武颯はザスパクサツ群馬へ期限付き移籍で加入しました。
武颯のプレースタイルと強み
武颯のプレースタイルは、圧倒的フィジカルを活かしたポストプレーヤー型のストライカーです。普段からチーム練習が始まる2時間前にクラブハウスに現れ、筋トレやストレッチで体を温めて調整に励む程、体作りにはこだわり抜いています。その鍛え上げられたボディは、激しいチャージを受けながらのポストプレーや、ヘディングでの競り合いで強さを発揮します。
また、パワープレーだけではなく、機動力を活かしたドリブルでのカットインなどで個人で仕掛けることができる点も武颯の特徴です。足元のテクニックも一定水準あるためボールを保持した状態でのプレーの幅は広く、柔と剛を兼ね備えたストライカーといえるでしょう。
そして、決定力の高さと多彩な得点パターンを有します。小学校時代から一貫してFWのポジションでプレーしてきているため研ぎ澄まされた得点感覚 を有しており、自身がゴールを取ることへの責任感の強さも人一倍強い選手です。両足と頭、近距離と中距離、あらゆるゾーンからゴールを狙える引き出しの多さを誇ります。
武颯の注目ポイント
武颯の注目ポイントは、有言実行の強いメンタリティにあります。早稲田大学ア式蹴球部では、1年〜3年次まで怪我の影響から試合出場も得点も取れずチームに全く貢献できない3年間を過ごしていました。そんな中でも武颯はチームを勝たせるのは自分なんだという強い自覚を持ち続け「来年は必ず得点王を獲り、チームの1部昇格、日本一をやり遂げます」と宣言し、実際に4年次に関東大学リーグ2部得点王獲得と、2部優勝&1部昇格を成し遂げています。プロ入り後の福島ユナイテッドFC、カターレ富山、ブラウブリッツ秋田の各チームでもチーム内得点王の実績を残してきており、一貫して結果を出すこととそのためにベストを尽くすことにコミットするキャリアを積んできています。プロとして、結果を出すことにこだわり続ける武颯の、今後の活躍に注目して応援していきましょう!