この記事では2023年よりザスパクサツ群馬に在籍する川上エドオジョン智慧について、プレーの特徴、過去の経歴、注目ポイントなどについて紹介します。
この記事を読むことで、試合中に川上エドオジョン智慧のどういうプレーに注目すると、より観戦を楽しむことができるかを理解できます。また、川上エドオジョン智慧が過去にどこのチームで、どんな選手たちと共にプレーをして、どんな活躍をしてきたかを理解することで、より選手に感情移入しながら応援を楽しめるようになります。
川上エドオジョン智慧はどんな選手か?
川上エドオジョン智慧は2023年からザスパクサツ群馬に加入したMFの選手です。縦に早いドリブル突破能力、スピード&アジリティなどのフィジカルに強みを持つ選手で主に左SMFや右SBとしてプレーします。加入初年度となる2023年シーズンは27試合出場2得点3アシストの活躍でチームに貢献した群馬のドリブラーです。
川上エドオジョン智慧の経歴
川上エドオジョン智慧は埼玉県の出身です。ナイジェリア人の父を持ち、小学校時代は地元の西上尾キッカーズでプレーしました。
中学時代からは、浦和レッズジュニアユースでプレーします。中学3年時の2013年には、大橋浩司監督の下で、関東ユース(U-15)サッカーリーグと高円宮杯全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会を共に優勝し、チームに2つのタイトルをもたらしました。
高校時代、川上エドオジョン智慧は浦和レッズユースでプレーします。この時指導を受けた大槻毅監督とは後にザスパクサツ群馬で再開することとなります。当時のチームメートには2年上に茂木力也、1年上に中塩大貴、新井瑞希、邦本宜裕、同期に伊藤敦樹、山田晃士、1年下に荻原拓也、長倉幹樹、シマブクカズヨシ、2年下に石井僚、大城蛍、などが在籍していました。川上エドオジョン智慧は大槻毅監督からドリブルの才能を高く評価され、主にSMFとして起用されました。高校2年時にはJユースカップ 優勝、高校3年時には高円宮杯U-18サッカーリーグプリンスリーグ関東1位でプレミアリーグ昇格を果たすなど、チームのタイトル獲得に貢献しました。
高校卒業後の2017年、川上エドオジョン智慧はJ2徳島ヴォルティスへ入団します。当時の徳島ではリカルド・ロドリゲス監督が指揮を取り、チームメートには岩尾憲、山崎凌吾、渡大生、大崎玲央、馬渡和彰、広瀬陸斗などが在籍していました。川上エドオジョン智慧は初年度から試合出場機会を得ることができす、この年はリーグ戦2試合出場0得点の成績に終わっています。
2018年シーズン、川上エドオジョン智慧はJ3カターレ富山へ期限付き移籍で加入します。チームメートには永井堅梧、稲葉修土、前嶋洋太、苔口拓也、そして浦和レッズユース時代もチームメートだった新井瑞希が在籍していました。シーズン当初は浮氣哲郎監督、シーズン途中からは安達亮監督のもとで、川上エドオジョン智慧は主に右WBのポジションでリーグ戦24試合出場0得点の成績を残しています。
2019年シーズン、川上エドオジョン智慧はJ3のSC相模原へ期限付き移籍で加入します。当時の相模原は三浦文丈監督を新監督に迎え、チームメートには稲本潤一、富澤清太郎、水野晃樹、田中雄大、末吉隼也、阿部巧、伊藤大介などが在籍していました。川上エドオジョン智慧は主に攻撃的MFのポジションで21試合出場0得点の成績を残しています。
2020年シーズン、川上エドオジョン智慧は徳島ヴォルティスへ復帰します。チームはプロデビュー時と変わらすリカルド・ロドリゲス監督が指揮を取り、チームメートには上福元直人、福岡将太、小西雄大、岩尾憲、藤田征也、鈴木徳真、杉森考起、河田篤秀、垣田裕暉などが在籍していました。チームは悲願のJ2優勝とJ1昇格を勝ち取りますが、川上エドオジョン智慧はリーグ戦出場0で出番を得られないままシーズンを終えています。
2021年シーズン、川上エドオジョン智慧は引き続き徳島ヴォルティスでプレーします。チームは新たにダニエル・ポヤトス監督を迎え、新たなチームメートとして宮代大聖、藤田譲瑠チマ、一美和成などが加わりました。川上エドオジョン智慧はリーグ戦5試合出場0得点の成績にとどまり、チームも17位でJ2降格を喫しています。
2022年シーズンも川上エドオジョン智慧は徳島ヴォルティスでプレーしました。チームメートには新たに藤尾翔太、ホセ・アウレリオ・スアレス、エウシーニョなどが加わりました。川上エドオジョン智慧は主に右SBとしてプレーしましたが、リーグ戦11試合出場0得点の成績でシーズンを終えています。
そして2023年、川上エドオジョン智慧はザスパクサツ群馬へ完全移籍で加入します。浦和レッズユース時代の恩師である大槻毅監督の下でプレーすることが今の自身にとって最も成長に繋がると考え、移籍を決断しました。2023年シーズン前半戦は主に左SMFのポジションで得意のドリブルによるチャンスメイクでチームに貢献します。7月9日の大宮アルディージャ戦以降は、最終節までの全試合に右SBのポジションでスタメン出場を果たし、最終的にリーグ戦27試合出場2得点3アシストの実績を残しチームに貢献しました。
川上エドオジョン智慧のプレースタイルと強み
川上エドオジョン智慧のプレースタイル最大の特徴は、縦への推進力とスピードを生かしたドリブル突破です。浦和レッズユース時代に指導した大槻毅監督からは当時、「中にカットインするドリブルは誰でもできるが、縦に勝負して突破できる選手は限られている。そしてお前にはそれができる。だからお前はカットインはしないで縦に勝負しろ」という指導を受けるほど、スピードを生かしたドリブルを高く評価されていたといいます。SMF、SBいずれのポジションで起用された際も、サイドを駆け上がり積極的にドリブルで勝負する姿を観ることができます。
もう一点、川上エドオジョン智慧の特徴は、基本的なフィジカル能力の高さにあります。足の速さに加え、トップスピードに上がるまでの加速力や、瞬発力の高さにも優れているため、どんな場面でも出遅れや、走り負けすることはありません。更に重心の低いドリブル姿勢など体幹の強さも兼ね備え、速さだけでなく緩急をつけたドリブルで相手を置き去りにする術にも長けています。
川上エドオジョン智慧の注目ポイント
川上エドオジョン智慧の注目ポイントは、恩師である大槻毅監督との強い絆、信頼関係です。浦和レッズユースチームでプレーしていた当時、川上エドオジョン智慧は問題児だったこともあり、遊んでばかりで1ヶ月ほど練習に参加していない時期もあったそうです。しかし当時の大槻毅監督は川上エドオジョン智慧の自宅まで来て練習参加を促すよう説得するなど、忍耐強く指導してくれたといいます。ザスパクサツ群馬への移籍加入が決まった際も川上エドオジョン智慧は「プロになれたのは大槻監督のおかげ。自分が今、一番成長できるクラブだと思った」と、移籍の決め手の一つとして恩師の存在を上げていました。6年振りに大槻毅監督の元でプレーすることになった、川上エドオジョン智慧のさらなる活躍を期待して、応援していきましょう!