MF 和田 昌士とは?【ザスパクサツ群馬 選手紹介】

選手紹介

この記事では2024年よりザスパクサツ群馬に在籍する和田昌士について、プレーの特徴、過去の経歴、注目ポイントなどについて紹介します。

この記事を読むことで、試合中に和田昌士のどういうプレーに注目すると、より観戦を楽しむことができるかを理解できます。また、和田昌士が過去にどこのチームで、どんな選手たちと共にプレーをして、どんな活躍をしてきたかを理解することで、より選手に感情移入しながら応援を楽しめるようになります。

和田昌士はどんな選手か?

和田昌士は2024年からザスパクサツ群馬に加入したMFの選手です。ボールコントロール技術に優れ、決定的なスルーパス、ドリブルの推進力、シュートテクニックなど幅広い攻撃性能に強みを持つ選手で主にCFやOMFのポジションでプレーします。2023年シーズンにJ3で11得点の実績を買われ、ザスパへ新たに加入した期待のアタッカーです。

和田昌士の経歴

和田昌士は神奈川県横浜市の出身です。小学校時代は二俣川SCでサッカーを始め、中学校時代は横浜Fマリノスジュニアユースでプレーしていました。幼なじみの遠藤渓太とは小学校時代からユースまで常にチームメートとして共にプレーしていました。また中学時代にはU15日本代表にも招集歴があり、代表チームでは北川航也、三好康児、中谷進之介、髙木彰人などと一緒にプレーしています。

高校時代、和田昌士は横浜Fマリノスユースに加入します。中学時代に引き続き、マリノスの下部組織でプレーしました。松橋力蔵監督の元、チームメートには、2年上に汰木康也、武颯、1年上に田口潤人、同期に遠藤渓太、1年下に吉尾海夏、常本佳吾、阿部隼人、2年下に山田康太が在籍していました。和田昌士は高校2年時に、横浜F・マリノスの提携先であるマンチェスターシティのU18チームに短期留学し、そこで高い評価を得たことで注目を集めました。3年時には、和田昌士は横浜F・マリノスユースチームで背番号10を背負い、主将を務めました。さらに第二種登録で横浜F・マリノストップチームにも合流するなど、将来クラブを背負う存在として期待を掛けられてきました。日本クラブユース選手権U-18大会では足首捻挫の影響で本大会には間に合わないと診断されましたが、諦めずにリハビリに励み、準決勝からチームに合流、決勝戦ではゴールを決めてチームを優勝に導きました。

高校卒業後の2016年、和田昌士はJ1横浜F・マリノストップチームへ加入します。幼なじみの遠藤渓太と共に、ユースからトップチームへの昇格が発表されました。当時の横浜F・マリノスはエリク・モンバエルツ監督が指揮を取り、チームメートには中村俊輔、中澤佑二、齋藤学、栗原勇蔵、伊藤翔、喜田拓也、中町公祐、天野純、前田直輝などが在籍していました。プロ1年目の和田昌士は出場機会を得ることが出来ず、リーグ戦出場1試合に終わります。

2017年シーズン、和田昌士はJ2レノファ山口へ期限付き移籍で加入します。カルロス・アルベルト・マジョール監督の元、チームメートには渡辺広大、福元洋平、小野瀬康介、小塚和季、岸田和人、佐藤健太郎、星雄次などが在籍していました。和田昌士はリーグ戦17試合出場1得点の実績を残しました。

2018年シーズン、和田昌士は横浜F・マリノスへ復帰します。山口での武者修行の成果を見せ、モンバエルツ監督の信頼を勝ち取りたいところでしたがカップ戦のみの試合出場に留まり、リーグ戦出場0試合でシーズンを終えます。

2019年シーズン、和田昌士はJ3ブラウブリッツ秋田へ期限付き移籍で加入します。間瀬秀一監督の元、チームメートには中村亮太、千田海人、沖野将基、前山恭平、藤山智史などが在籍していました。和田昌士は自身初のJ3リーグでのプレーでリーグ戦30試合出場4得点の実績を残し、チームの主力メンバーとして活躍しました。

2020年シーズン、和田昌士はJ3のSC相模原に完全移籍で加入します。下部組織時代から過ごした横浜F・マリノスとの契約を満了し、新天地への移籍を決意します。三浦文丈監督の元でプレーし、チームメートには稲本潤一、藤本淳吾、富澤清太郎、ホムロ、ビクトル、水野晃樹、星広太などが在籍していました。和田昌士は主にワントップのFWやトップ下のポジションで起用され、リーグ戦33試合出場4得点の活躍で、SC相模原のJ2昇格に貢献しました。

2021年シーズン、和田昌士は引き続きSC相模原でプレーします。三浦文丈監督の元、チーム史上初のJ2カテゴリーを戦うことになります。チームメートには新たに兵藤慎剛、平松宗、高山薫、真木晃平、川上竜、高橋優安などが加わりました。和田昌士は主にトップ下のポジションでプレーしますが、チームは勝ち点を積み重ねることに苦戦し、6月には三浦文丈監督を解任、高木琢也新監督の就任を発表します。和田昌士はリーグ戦20試合出場1得点の活躍でチームに貢献していましたが、シーズン途中の8月に新たな挑戦を決断します。

2021年8月、和田昌士はJ3いわてグルージャ盛岡に期限付き移籍で加入します。再びJ3カテゴリでプレーすることになった和田は、秋田豊監督率いるチームのトップ下のポジションで活躍し、リーグ戦10試合出場4得点の実績を残し、チームのJ2昇格に貢献しました。

2022年シーズン、和田昌士は完全移籍でいわてグルージャ盛岡に加入します。チーム史上初のJ2カテゴリーを戦ういわてグルージャ盛岡で引き続きプレーする道を選択しました。監督は前年に引き続き秋田豊監督、チームメートには中村充孝、野澤大志ブランドン、ブレンネル、牟田雄祐、中村太亮、宮市剛、弓削翼などが在籍していました。和田昌士は中盤のトップ下やCMFのポジションで主力メンバーとして出場を重ね、リーグ戦37試合出場2得点の実績を残しますが、チームはリーグ22位、J3降格という結果でシーズンを終えることとなります。

2023年シーズン、和田昌士は引き続きいわてグルージャ盛岡でプレーすることになります。秋田豊監督がクラブのオーナー兼代表取締役社長に就任したことに伴い、新監督に松原良香が就任しました。チームメートには新たに西大伍、水野晃樹、藤村怜、田代真一、李栄直が加わり、シーズン途中の8月には那須大亮も1週間限定での現役復帰で加入しました。和田昌士は主にトップ下のポジションのスタメンで活躍し、試合によってはワントップのCFも務め、リーグ戦35試合出場11得点の実績を残しました。

2024年シーズン、和田昌士はザスパ群馬へ完全移籍で加入しました。

和田昌士のプレースタイルと強み

和田昌士のプレースタイルは、繊細なボールタッチを得意とした万能型のアタッカーです。育成年代時代から定評あるチャンスクリエイト能力は今も健在で、華麗なスルーパスでチャンスを演出することが可能です。さらに自身のドリブルで相手DFをはがしながら前に進む推進力も持ち合わせており、そのプレースタイルが、マンチェスターシティU18チーム短期留学時に、ダビド・シルバ二世と評されました。

もともとはMFの選手でトップ下のポジションを主戦場としていますが、2020年以降はFWで起用される機会も増えており、ゴール前で決定的な仕事をこなすことも可能です。持ち前のパス、ドリブルに加え高いシュートテクニックを兼ね合わせた万能型のアタッカーとして2023年シーズンはキャリア初のリーグ戦二桁得点を達成しており、近年は得点力にも磨きがかかっています。

和田昌士の注目ポイント

和田昌士の注目ポイントは、横浜F・マリノスユースで背番号10を背負い主将を務めた、サッカーセンスと潜在能力の高さにあります。U15、U16、U19の各年代で日本代表にも招集された経歴が示すように、全国区でその実力を高く評価されてきたことに疑いの余地はありません。一方でプロ入り後はその実力を示すことに苦戦し、横浜F・マリノスでは出場機会に恵まれず、J2、J3の様々なチームを転々と移籍しながら実力を磨いてきました。プロ入り後にブレイクしてJ1やドイツブンデスリーガで活躍したユース時代の同期である遠藤渓太と比較されることに、本人も焦りや悔しさを感じていたと語っています。そんな早熟の天才、消えた天才、とまで言われたメディアの評価を覆し、和田昌士が再びJリーグで輝きを放つ日が近づいてきているかもしれません。近年はSC相模原、いわてグルージャ盛岡と2つのクラブをJ3からJ2昇格へ導いた実績を誇り、チームを勝たせる術やメンタリティを身につけてきています。J1、J2、J3全てのカテゴリーでシーズンを戦う経験値を積んできていることも和田昌士のキャリアの特徴です。近年好調な成績を残している、いわてグルージャ盛岡の中心選手として得点力に磨きをかけてきた和田昌士の、ザスパ群馬でのさらなる活躍を期待して応援していきましょう!

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